最近のスマホのゲームはすごい。3Dをバリバリ使って家庭用ゲーム機に負けないグラフィックを実現していたり、2Dでも滅茶苦茶アニメーションが動きまくったりする。
おのずとスマホには性能が求められる。性能と言ったらこれまではiPhoneの独壇場だったのが、とうとうAndoidにもiPhoneに匹敵する端末が現れた。
それが今回ご紹介するROG Phone II(アールオージーフォンツー)だ。この端末は、現状で最高の処理性能を持ちながら、並行輸入品であれば約6万円という、コスパも超抜群の端末だ。
スペックと評価
項目 | 詳細 | 評価 |
発売日 | 2019/11/22 | - |
値段(コスパ) | 約115000円(日本) | ★★☆☆☆ 日本版はやたら高いが、海外版になると……!? |
CPU(処理性能) | Snapdragon 855 plus | ★★★★★ iPhone11と同等、現状最高の処理性能 |
メモリ | 12GB | ★★★★★ ゲーミングスマホだけあって、超大容量 |
バッテリー(電池) | 6000mAh | ★★★★★ 最大級のバッテリー容量 |
写真などの保存容量 | 512GB | ★★★★★ 凄まじい容量 |
画面の綺麗さ | 有機EL | ★★★★★ 滅茶苦茶綺麗 |
解像度 | 2340*1080 | ★★★★☆ 解像度は普通だが、リフレッシュレートが120Hzもある |
防塵防水 | ない | ☆☆☆☆☆ 残念 |
カメラ(画素数) | 外:4800万 広角:1300万 内:2400万 | ★★★★☆ カメラ性能はハイエンドの中ではそこそこといったところ。やはりゲーム用の端末 |
オプション | ・指紋認証 ・顔認証 ・冷却装置 ・充電アダプタ ・ケース | ★★★★☆ 高品質な同梱品が豊富 |
★合計 | 50点満点中 | 39点 |
現状最高の性能を誇るiPhone11に匹敵
この端末には現状考えられる最高のCPUが載せられている。当然性能も最高となっており、iPhone11と同等の処理性能を持っている。
だが、この端末にはiPhone11よりも優れた点がある。それは排熱性能だ。
あなたもスマホでゲームをしていて本体が熱くなるのを感じたことがあるだろう。基本的に複雑な処理をするほどCPUは熱を発し、それに応じて性能が劣化する。iPhone11もその例外に漏れず、重い処理を行えば熱を発して性能が落ちる。
それに対して、ROG Phone IIは優れた排熱性能により、処理能力が劣化することなくゲームをすることが出来る。長時間のゲームプレイにおいて、ROG Phone IIはiPhone11より優れた端末だと言える。
大大大容量なバッテリー
当然長時間のゲームプレイを想定しているので、バッテリー容量もすさまじい。その容量はなんと6000mAhもある。大抵のスマホが3000mAh台だということを伝えると、そのすごさが分かるだろう。この端末にモバイルバッテリーは必要ない。
美麗で滑らかな画面表示
ゲームにおいては画面の美しさも重要だ。この端末はパネルに有機ELを採用しており、抜群に発色が良い。液晶と有機ELの違いは下記の記事で詳細に解説している。
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有機ELと液晶の違いって何? 知って得するスマホの豆知識
最近あちこちで「有機EL」という言葉を聞かないだろうか。今やテレビ売り場の半分は有機ELのテレビだし、iPhoneといった高級スマホも軒並み有機EL画面を採用している。 でも正直なところ、「有機EL」 ...
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美麗な画面の上、この端末はリフレッシュレートが120Hzもあり、滑らかな画面表示を可能にしている。リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換える回数だ。普通の端末は1秒間に60回のところ、この端末は2倍の120回書き換えるという訳だ。
カメラ、防塵防水、おサイフケータイは妥協点
このスマホはあくまでゲームを主目的とした端末だ。そのため、いくつかの妥協点がある。
まずカメラはハイエンドとしては機能が少なめだ。画質も悪くは無いが、特別良いという訳ではない。
防塵防水、おサイフケータイと言ったオプションも無い。究極のゲーム体験のために、これらの機能は犠牲になったという訳だ。
それ以上に妥協しないといけないのは、この端末の持ちやすさだ。この端末は6.69インチと滅茶苦茶でかい上に、とにかく重い。なんと240グラムもある。あれだけ重い重いと言われたiPhone11(200グラム)よりも遥かに重いのだ。
普段使いするにはかなり厳しいので、注意してほしい。
日本版はコスパが悪いが、輸入品になるとコスパは激変する
重さや大きさと言った問題はゲーミング端末だから妥協するとして、気になるのはお値段だ。これだけありとあらゆる性能を最高にしたのだから、必然的に値段も高くなる。下記の日本版では、なんと11万円もする。
ちょっと手を出しにくい値段だ。
ところが、だ。海外版になると事情は一変する。メモリが8GBに減り、写真の保存容量も128GBに減るが、値段は約6万円までさがる。
ハッキリ言ってメモリも保存容量も日本版ほどは必要ない。海外版で十分だ。となると、この端末はiPhone11並みの性能を持ちながら約6万円台という、超コスパ端末に変貌するのだ。この値段ならば、コスパは★5つとなり、圧倒的にお勧めの端末へと変わる。下記が海外版の輸入品だ。
海外版だからといって、日本語が使えないといったことは一切ない。最高のゲーム体験を求める方は、是非購入対象に考えてみてほしい。