あなたはスマホを選ぶ際に、カタログを見て悩むことは無いだろうか。
「えーと、SoCがSnapdragon 865で、メモリは8GB……これって結局、良いの? 悪いの?」
カタログにかかれた横文字を見て良いかどうか判断できるのは、それなりに知識がある人だけだ。普通の人は見てもさっぱり分からないだろう。
そこで当ブログでは一目で良し悪しが分かるように、10項目50点満点の評価を記載している。
しかし、スマホは日々進化いるため、いつまでも同じ基準を使うわけにはいかない。そこで2020年度の評価基準を決めようという訳だ。
2020年度の評価基準
吟味の結果、下記の評価基準とすることにした。
項目 | 詳細 | 評価 |
値段(コスパ) | 値段に対するスペックの高さ | ★3:OPPO Reno Aを基準 |
SoC(処理性能) | antutuベンチマークスコア | ★3:30万点台 ★4:40万点台 ★5:50万点台 |
メモリ | 一次的な保存容量 | ★3:6GB ★4:8GB ★5:12GB |
バッテリー(電池) | ・バッテリー容量 ・実際の稼働時間 | ★3:3000mAh台 ★4:4000mAh台 ★5:5000mAh台 |
保存容量 | 写真などの保存容量 | ★3:128GB ★4:256GB ★5:512GB |
画面の綺麗さ | ・パネルの方式 ・リフレッシュレート ・解像度 | ★5:有機EL、120Hz、500ppi以上 |
携帯性 | ・本体の大きさ ・重さ | ★5:片手操作+150g以下 |
防塵防水 | IP規格 | ★3:防水のみ ★4:防塵防水 ★5:IP68 |
カメラ | ・広角撮影 ・望遠撮影 ・ポートレート撮影 ・手振れ補正 ・画質等 | 左記能力から総合的に判断 |
オプション | ・指紋認証 ・顔認証 ・おサイフケータイ ・ワイヤレス充電 ・急速充電 ・5G対応 ・同梱品 | 左記オプションから総合的に判断 |
コスパ
まずはコスパだが、2019年度を代表するスマホであるOPPO Reno Aを★3つとして基準にすることにした。
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OPPO Reno Aの性能・価格と比較し、良ければ★を加点、悪ければ減点することになる。
正直言ってかなり厳しい基準だと思うが、それでもOPPO Reno Aを上回るコスパのスマホはポツポツと出始めている。これを基準とするしかあるまい。
SoC(処理性能)
処理性能はベンチマークソフトの点数を元に決める。
30万点で★3つとしたのは、2020年度はミドルクラスでもこの性能のスマホが発売されるからだ。
これはコスパ以上に厳しい数値だと思う。この基準に合わせると、Xperia 10 IIは最新のスマホなのに★1つになってしまう。
しかし、スマホの性能はどんどん上がっていく以上、これは致し方ないだろう。日本のメーカーには性能アップに頑張ってもらいたい。
メモリ
OPPO Reno Aの6GBを★3つの基準とした。
バッテリー
バッテリーに関しては3000mAh台を★3つとした。ただし、実際の稼働時間はスマホの消費電力によっても違うため、それを加味した点数とする。
保存容量
すでに128GBは標準となり、ハイエンドスマホの中には512GBを超えるものが出始めている。そのため、128GBで★3つとした。
画面の綺麗さ
パネルの方式・リフレッシュレート・解像度で総合的に判断する。仮に有機ELでリフレッシュレートが120Hz、解像度が500ppi以上なら★5つだ。
携帯性
この項目は2020年度から新設した。最もよく使う日用品であるスマホにおいて、携帯性は非常に重要と考えたからだ。
仮に片手操作できる大きさで、重さが150g以下なら★5つだ。
防塵防水
日本工業規格のIP規格に基づいて決める。
仮に「完全な防塵構造で、水面下で使用が可能」とされるIP68等級の場合、★5つだ。
IP規格に関する詳しい情報は(IP規格・防水保護構造及び保護等級)を参照してほしい。
カメラ
カメラはスマホによって特徴がバラバラで、「この機能があるから満点」といった評価はしにくいので、総合的な能力で判断することにした。
例えば、最近トレンドの広角・ポートレート撮影・望遠撮影を隙なく揃えていれば1点加点、といった具合になる。
ちなみに、単純に画素数が多ければ綺麗に撮れるわけではないので、高画素だから高得点にするということはない。詳しくは下記の記事を参考にしてほしい。
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オプション
指紋認証やおサイフケータイの有無、同梱品や独自の機能といったものを評価する。
例えば、最近運用が始まった5Gに対応していれば1点加点、といった具合だ。
また、Xperia PROの映像入力といった独自の機能を備えている場合も加点する。
反対に、充電アダプタのような当然備えておくべき同梱品が入っていなかった場合、1点減点する。
AQUOS R5Gの採点結果
早速上記の評価基準で、最新のスマホであるAQUOS R5Gを採点してみよう。
項目 | 詳細 | 評価 |
発売日 | 2020/3/25 | - |
値段(コスパ) | 111672円(docomo) | ★☆☆☆☆ 高すぎ。Xperia 1 IIよりはマシだが。 |
SoC(処理性能) | Snapdragon 865 | ★★★★★ ハイエンド中のハイエンド。iPhone11より上 |
メモリ | 12GB | ★★★★★ こんなにいるのか!? |
バッテリー(電池) | 3730mAh 65W超高速充電 ワイヤレス充電なし | ★★★☆☆ 5Gスマホの中では最も少ない容量 |
写真などの保存容量 | ・256GB ・SDカードスロット有 | ★★★★☆ 大容量。SDカードによる増量も可能 |
画面の綺麗さ | ・IGZO液晶 ・120Hz ・3168*1440 | ★★★★☆ 中々綺麗。有機ELでないのが残念 |
携帯性 | ・75*162*8.9 ・189g | ★★☆☆☆ かなりでかい。重さもそこそこあるが、ハイエンドの中では軽め |
防塵防水 | IP68 | ★★★★★ 風呂でも使えそう |
カメラ(画素数) | 外:1220万 望遠:1220万 広角:4800万 ToFカメラ 内:1640万 | ★★★★☆ シャッタースピードも画質も中々。8K動画はそもそも必要性が薄い。 |
オプション | ・指紋認証 ・顔認証 ・フルセグ ・ワンセグ ・おサイフケータイ ・5G | ★★★☆☆ 機能は充実しているが、相変わらず同梱品が不足している。充電アダプタもケースも無し。 |
★合計 | 50点満点中 | 36点 |
いかがだろうか。かなり厳しい点になったかもしれない。
これからはこの基準でバシバシ採点していく。果たして40点以上のスマホは現れるのだろうか。今から採点する私も楽しみだ。