2020年2月現在、コスパ最強のスマホとして紹介した「Oppo Reno A」を使用して三か月が経ったので、その感想を纏める。
結論から言うと、想像以上に満足度の高い端末だった。
3万円台にして、必要な機能が全て揃っている
格安スマホと言えば安かろう悪かろうの代名詞だった。
安い代わりに動作はモッサリ。モッサリしてないかと思えばおサイフケータイに対応してない。水に濡れると壊れる。それらをクリアしたスマホは基本的に高いのだ。
その常識をぶっ壊したのが、2019年10月に発売されたこのOppo Reno Aだ。
処理性能は5万円で売っている日本のスマホよりワンランク上。その上防塵防水に対応し、おサイフケータイもあり、画面は滅茶苦茶綺麗でバッテリーもかなり多い。
そんな端末がなんと37000円で出たのだ。間違いなくコレを作ったOppoは赤字である。赤字覚悟で、日本の市場を獲りにきたのだ。詳しい仕様はレビューを読んでほしい。
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全く不満のない性能
私はスマホを四六時中触っている。このブログの記事もスマホで推敲しているくらいだ。その私が、性能に関しては全く不満を憶えることが無かった。
私が普段使っているアプリは「Twitter」、「Kindle」、「Youtube」、「Chrome」などがあるが、どれもサクサク動作した。
ゲームもよくプレイする。特に多いのが「ファイアーエムブレムヒーローズ」と「刀剣乱舞」だが、どちらも快適に遊べる。性能が低い端末だと本体がホッカイロのように熱くなるが、この端末は全く熱くなることが無かった。
想像以上にもつバッテリー
想定外に嬉しかったのが、この端末のバッテリーのもちだ。3600mAhと数値上はそれほど多くないが、思った以上に長く使える。
おそらく、その要因は画面の方式だ。この端末は画面に有機ELを採用している。有機ELは画素そのものが発光する方式のため、暗い色は光らない。そのため消費電力が抑えられるのだ。
液晶はバックライトで画面全部を光らせてしまうので、その分消費電力が多いのだ。
基本的に有機ELは液晶より高価なので、格安スマホに搭載されることはない。これも、この端末の豪華な点の一つだ。もちろん、画面の美しさにおいても、有機ELは液晶より遥かに綺麗だ。
ちなみに、有機ELの端末はダークモードで使うと消費電力が抑えられる。chromeやTwitterといったアプリが対応しているので、試してみてほしい。
ストレスフリーの顔認証
これまでの端末では指紋認証か、指の軌跡のパターン認証を使っていた。
だが、この端末に変えてそれらを使わなくなった。なぜなら、あまりにも顔認証が速いからだ。
本当に一瞬で解除される。だから私はロック画面をほとんど見た事がない。ロックを解除しようとしたら、もう既に解除されている。それくらい速いのだ。
もちろん、指紋認証も速く、Google Playストアの決済の時は大いに役に立っている(指紋認証を使えば、暗証番号などを入力する必要がない)。
安っぽいケースと画面保護フィルム
ここからは残念だった点を挙げる。
やはり、最初から付属しているケースと画面保護フィルムは安っぽい。指紋がべたべたついてなかなか取れないし、それほど乱暴に扱っていなのに、あっという間にフィルムに傷がついてしまった。
やはり、あと少し高くてもいいから、せめて画面保護フィルムはいい物を使ってほしかった。ケースは画面ほど目にする機会がないから妥協できる。それに、本体を何度かうっかり落としてしまうことがあったが、しっかり防御してくれる性能はあった。
とはいえ、これは本当に贅沢な望みだ。最初からケースと画面保護フィルムがついているのが特別なのだ。なぜなら、格安スマホには充電アダプタすらついていないものがあるのだ。特に、日本のスマホは高級スマホであってもついてなかったりする。
スワイプアップジェスチャの精度がいまいち
なんのこっちゃと思うかもしれないが、要は指の動作で「戻る」、「ホーム」、「タスク一覧」を開く機能の事だ。Android 10からは標準の機能になった。
私は新しいものが好きなので早速この機能をONにした。その方が下のボタンが無くなって画面が広くなるし、慣れればより速く操作できるからだ。
だが、このジェスチャの精度がいまいちなのだ。タスク一覧を開こうとしてもなかなか開かず、すぐにホームに戻ってしまう。今は普通に操作できるが、かなり慣れが必要だった。
また、このスワイプアップジェスチャはよく暴発する。特にキーボードで文字を打っている時に、「わ」のボタンをいじろうとすると良く起きる。これには私も参った。
Oppo Reno Aではない、高級スマホだとスムーズにジェスチャが使える。例えば、Googleの公式端末Pixel 4などだ。流石に高級端末だけあって、違和感なく使えた。
ちなみに、このスワイプアップジェスチャを憶えると、iPhoneも同じように使えるようになる。操作方法が同じなのだ。
キーボードがいまいち
文字入力もイマイチだ。この端末はShimejiというキーボードを採用しているのだが、どうにも使い辛い。
例えば「只乃俊明」と入力しようとして、変換したとしよう。そのままだと「只の敏明」と変換されたと仮定する。
まずは「只乃」としたいので、→を押して変換する。うまく変換出来たら、確定して次に「敏明」を「俊明」に変えたいと思うのだが……
すでに確定されてしまっているのだ。仕方なく私は「敏明」を消して、また「としあき」と入力することになる。
あまりに使い辛いので、Android標準のGboardというキーボードに変えてしまった。
ただ、一つ擁護しておくと、Shimejiの予測変換はかなり優秀だった。Gboradは予測変換はいまいちなので、ここは痛し痒しだ。
長く愛用できそう
いくつか悪い点を書いたが、どうだろうか。私は余裕で妥協できる。
ケースと保護フィルムはついているだけありがたいし、スワイプアップジェスチャ操作は慣れた。キーボードは標準の物に変えたら全く問題ない。
大体、どんな物でも不満が出ないということはあり得ない。それに対して、この端末は37000円という格安で大した不満も出なかった。
この端末とは長く付き合えそうだ。スマホ乗り換えを考えている人がいたら、自信をもって勧められる。購入するなら、下記の楽天がおすすめだ。値段はほとんど変わらず、写真の保存容量が倍になる。通信契約も必要ない。
バッテリーを長持ちさせる設定
※2020年4月4日追記
価格ドットコムを眺めていると、「OPPO Reno Aはバッテリー持ちに不満がある」という方が多いようだった。私はOPPO Reno Aに5分で出来る設定を行うことによって、大幅に稼働時間を伸ばすことに成功した。
バッテリーに対する不安が無くなれば、この端末にはほとんど隙が無くなる。是非下記の記事を読んで参考にしてほしい。
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