待ちに待った楽天のキャリアプランであるUN-LIMITが始まった。
私の元にも楽天のSIMが届き、ファーストインプレッションを記事にさせていただいた。
参考:【予想外の通信速度】楽天UN-LIMITのSIMが届いた!
昨日は設定と簡単な検証しかできなかったので、今回はよりくわしい検証結果をお届けしたい。
私は通信品質を測る指標として、混雑時の速度が重要だと考えている。混雑時とは、主に下記の時間帯の事だ。
- 通勤ラッシュの朝8時~9時
- 昼食時間の12時~13時
- 帰宅ラッシュの夕方18時~19時
私は友人の協力も仰ぎ、docomoや格安SIMとの速度比較を行った。その結果、驚いたことに楽天が最速ということが判明した。その速度は、混雑時にも関わらず100Mbps以上の数値を叩きだしたのだ。
1.通勤ラッシュの朝8時~9時
朝は通勤ラッシュのため、たくさんの人がスマホを利用する。そのため、通常は速度が落ちるのが普通だ。
とくに格安SIMに関しては、著しく速度が落ちる。
私は楽天のSIMの他に、ビッグローブの格安SIMを持っているので、それらを切り替えて速度を測ってみた。
まずは小手調べにビッグローブからだ。
遅延89ミリ秒、下り1.58Mbbs、上り5.82Mbps。
うん。遅い。予想通り格安SIMはこの時間帯は全然ダメだ。
では、楽天UN-LIMITはどうか。
遅延34ミリ秒、下り107.33Mbps!? 上り49.68Mbps。
予想外の結果に思わず二度見してしまった。この時間帯に100Mbpsを超えるなんてあり得るのか。理論値を超えていないか?
あまりの衝撃に友人にこのスクリーンショットを送ったら、彼も自分の回線の速度を送ってくれた。
まずは最大手であるdocomoの結果から。
遅延34ミリ秒、下り41.5Mbps、上り9.46Mbps。
流石にdocomoの通信は速いが、楽天の方が倍以上の速度が出ている。まさか月額2980円の楽天が、月額6980円(ギガホプラン)のdocomoを上回ってしまうとは……。
そして友人は格安SIMのU-mobileのSIMも持っているので、その結果も送ってくれた。
遅延33ミリ秒、下り55.2Mbps、上り6.22Mbps。
えっ、こっちも速い……っていうかdocomoより速い。これ本当に格安SIMなの?
補足しておくと、格安SIMはdocomoなどの大手キャリアから回線を借り受け、それを分け合う形でサービスを提供している。
そのため、利用者が多いほど混雑して通信品質が落ちる傾向にある。つまり実は人気のない回線の方が速かったりする。人気のある回線は、その分設備を増強して速度を補っているわけだ。
ビッグローブは人気のある回線のため、その分遅いのかもしれない。U-mobileはねらい目の回線か……と思ったが、なんと2020年2月6日で新規受付を終了していた。人気のない格安SIMはこういうリスクもある。
ともかく、なかなかいいデータがとれた。これで朝は十分……と思ったが、私はもう一つ回線を持っていることに気付いた。
家の光回線だ。SIMではない固定回線でどれくらい速度が出るか調べてみた。
遅延8ミリ秒、下り34.74Mbps、上り37.85Mbps。
なんてこった。楽天は固定回線よりも速いのか(私の家の回線が遅すぎるだけかもしれないが)。
ただし、遅延は固定回線が最も少なかった。実はゲームなどをするときはこの遅延が一番重要となる。
だからSwitchやPS4をネットに繋いで遊ぶなら、やはり固定回線が最適解ということになる。
2.昼食時間の12時~13時
お昼になり、みんなが休憩と共にスマホを使い出す時間帯。
実は一日のうちで最も混雑するのはこの時間帯である。
果たして楽天の速度はどうなるか。
まずは朝と同じように、ビッグローブから測ってみる。
遅延74ミリ秒、下り4.46Mbps、上り6.31Mbps。
相変わらず遅い。Kindleの漫画をダウンロードしようとして待っていると、眠ってしまいそうな速度だ。
楽天UN-LIMITはどうか。
遅延34ミリ秒、下り63.16Mbps、上り5.07Mbps。
は、速い……昼になっても朝のdocomoより速い。ちなみに、上りの速度はファイルをアップロードするときに使う物なので、普段はそれほど必要ない。使うのは私のようにファイルを大量にアップロードするブロガーくらいのものだ。
そして友人に聞いてみたところ、同じ時間のdocomoの下りの速度は27Mbps、U-mobileが11Mbpsとのことだった。
やはり楽天モバイルは速い。朝と同様にdocomoにダブルスコアで勝利した。
また、家の固定回線の速度も測ってみた。
遅延35ミリ秒、下り66.22Mbps、上り66.98Mbps。
固定回線は朝の汚名を返上してくれた。やはり固定回線は安定感がある。昼の混雑もなんのそのだ。
しかし固定回線とほぼ同じ速度がある楽天UN-LIMIT。恐るべし……。
3.帰宅ラッシュの夕方18時~19時
最後は帰宅ラッシュの夕方18時~19時台だ。帰宅時間は人によってまちまちのため、朝や昼に比べて通信品質は安定する傾向にある。
果たして楽天モバイルはどうか。
まずはビッグローブから計測してみる。
遅延63ミリ秒、下り4.37Mbps、上り2.07Mbps。
結局ビッグローブは今日一度も良い所がなかった。
格安SIMは利用者の数・施設の増減によって日々環境が変わるとはいえ、これはあまりにもふがいない結果だ。乗り換えを考えなければならない時期なのかもしれない。
そして楽天UN-LIMITだ。
遅延56ミリ秒、下り60.20Mbps、上り4.47Mbps。
すごい。楽天UN-LIMITは混雑時間帯のテストにも関わらず、一度も遅くなることがなかった。
まだサービス開始当初でユーザーが少ないとはいえ、この結果は素直にすごいと思う。それに楽天はまだ設備が整っているとは言えず、これから拡大する状況にある。今後さらに品質が良くなる可能性もあるのではないか。
そして友人に協力してもらい、さらに他の回線の検証結果も手に入れることが出来た。
まずは最大手のdocomoの結果だ。
遅延38ミリ秒、下り43.5Mbps、上り7.47Mbps。
楽天モバイルの方が速かった。
今日楽天モバイルはdocomoに全勝だった。すごい。本当に楽天モバイルは市場の破壊者となるかもしれない。
そして友人のもう一つの回線であるU-mobile。すでに新規受付は終了してるSIMはどうか。
遅延32ミリ秒、下り49.0Mbps、上り16.2Mbps。
docomoより速い。なんなのこの格安SIM。
docomo解約してこの回線に一本化した方がいいんじゃないか(もう受付終了してるからできないが……)。
最後に、おまけの家の光回線だ。
遅延30ミリ秒、下り25.87Mbps、上り60.56Mbps。
またしても楽天モバイルに負けてしまった。だらしのない固定回線だ。
ちなみにうちの固定回線はビッグローブ光である。
……まとめて乗り換えるか。
平日混雑時間の速度検証まとめ
これが今回の検証結果のまとめだ。上から遅延(ms)、下り(Mbps)、上り(Mbps)である。
8時~9時 | 12時~13時 | 18時~19時 | |
ビッグローブ | 89ms 1.58Mbps 5.82Mbps | 74ms 4.46Mbps 6.31Mbps | 63ms 4.37Mbps 2.07Mbps |
楽天UN-LIMIT | 34ms 107.33Mbps 49.68Mbps | 34ms 63.16Mbps 5.07Mbps | 56ms 60.20Mbps 4.47Mbps |
docomo | 34ms 41.5Mbps 9.46Mbps | - 27Mbps - | 38ms 43.5Mbps 7.47Mbps |
U-mobile | 33ms 55.2Mbps 6.22Mbps | - 11Mbps - | 32ms 49.0Mbps 16.2Mbps |
固定回線(ビッグローブ光) | 8ms 34.74Mbps 37.85Mbps | 35ms 66.22Mbps 66.98Mbps | 30ms 25.87Mbps 60.56Mbps |
いかがだったろうか。今回の測定結果は私も予想外だった。
昨日の感触からある程度の速度は出ると踏んでいたのだが、まさかdocomoよりも速いとは思わなかった。そして朝はまさかの100Mbps越え。
楽天モバイルは私が思っていたよりもポテンシャルがあるのかもしれない。
今回の結果を見て、これまでは楽天UN-LIMITに及び腰だった方も興味を持っていただけたのではないだろうか。
この高速で容量無制限の回線が、今なら1年間無料で使える。おまけに事務手数料も全額ポイントで戻ってくる。
しかも、途中で解約したときの違約金もない。1年間使って気に入らなければ、解約してしまえばいいのだ。私も解約する気満々だったが、この品質が続くならぜひ使い続けたいと思いなおした。
ただ、楽天UN-LIMITの弱点として、楽天回線エリア外は容量無制限の対象外というものがあった。楽天はまだサービス開始直後で、対象エリアも狭い。あなたも対象エリアに住んでいないかもしれない。
しかし、この弱点もある程度緩和された。エリア外の通信は2ギガまで高速通信(それ以降は低速)だったのが、5ギガまでに引き上げられた。
しかも、この5ギガを過ぎても1Mbpsで通信ができる。これだけの速度があれば、LINEでメッセージをやり取りといったことは十分できる。
エリア外の人も、検討してみてもいいのではないかと思う。なにせ違約金が無いのだ。損をすることは無い。
ただし、楽天UN-LIMITの注意点として、楽天回線対応製品でないと動作保証されないというものがある。これについては、当ブログでおすすめのスマホをご紹介させていただいている。
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なお、今後当ブログでは、楽天回線対応製品でないスマホでの動作検証も行う。動作保証の対象にはならないが、使えるのなら新しくスマホを買う必要もない。
では、今後の記事を楽しみにしていてほしい。あなたに快適なスマホライフが訪れることを願っている。
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