2020年3月23日の本日、auが2020年春夏の5G対応スマホの発表を行った。
ラインナップを見た私は驚いた。そこに並んでいたのは、ソニーやシャープといったおなじみのメーカーだけではなく、OPPOやXiaomiといった中国のメーカーの名前があったからだ。
私は思った。
「とうとう中華スマホによる本格的な侵略が始まった……」と。
価格は基本的にdocomoより一回り高め。だが……
下記がauが発表した5G端末のラインナップだ。
製品 | 価格 | SoC | メモリ | バッテリー | コスパ |
Xperia 1 II | 133600円 | Snapdragon 865 | 8GB | 4000mAh | ★☆☆☆☆ |
Galaxy S20 | 117480円 | Snapdragon 865 | 8GB | 4000mAh | ★★★☆☆ |
Galaxy S20+ | 133280円 | Snapdragon 865 | 12GB | 4500mAh | ★★☆☆☆ |
AQUOS R5G | 129145円 | Snapdragon 865 | 12GB | 3730mAh | ★★☆☆☆ |
OPPO Find X2 Pro | 未定 | Snapdragon 865 | 12GB | 4260mAh | ? |
ZTE a1 | 未定 | Snapdragon 765 | 6GB | 4000mAh | ? |
Mi 10 Lite 5G | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | ? |
Xperia 1 II、Galaxy S20、Galaxy S20+、AQUOS R5Gは全てdocomoよりも一回り高くなっている。SoftBankとはほぼ同じといった所だ。
基本的にdocomoに比べてコスパが悪いので、星を一つずつ減らしている。
だが、注目すべきではそこではない。まだ価格が未定となっているOPPO Find X2 Pro、ZTE a1、Mi 10 Lite 5Gだ。
これらは全て中国の大手メーカーによる5G端末だ。
OPPO Find X2 Proは海外発表時にレビューさせていただいたが、凄まじい性能のハイエンド端末となっている。
ZTE a1とMi 10 Lite 5Gは初出だが、ミドルレンジ端末となる。5G端末はハイエンド端末ばかりなので、これらは手を出しやすい5Gスマホとして普及する可能性を秘めている。
さて、気になるのはこれらの端末の価格だ。
とてつもないコスパになる可能性がある
実はこれらのスマホの価格は発表時に値段が公開されていた。その後、auから価格を再調整する発表がされ、未定となった。
その調整前の価格が凄まじいのである。
まず、OPPO Find X2 PRO。他社のハイエンド端末と同等以上のスペックを誇るスマホで、iPhone11を超えるぶっちぎりの最高峰の端末なのだが、その価格はなんと約7万円。
衝撃である。この価格はあまりに常識外れすぎて、5Gスマホの評価の基準を変える必要がある。
当ブログでは星5点満点で評価しているが、このスマホは満点を超えて星6つや星7つになってしまう。このスマホを見た後では全ての5Gスマホが霞んで見えるだろう。
次に、ZTE a1。こちらも凄い。ミドルレンジ端末であるからXperia 1 IIやAQUOS R5Gに性能は劣るのだが、値段は約5万円。ミドルレンジと言っても決して低い性能ではなく、現在発売されているあらゆるミドルレンジよりも高性能となる。
最後に、Mi 10 Lite 5G。これも衝撃的だった。ミドルレンジ端末なので性能が劣るのはZTE a1と同じだが、5Gに対応しながら値段は約3万5千円。値段を考えるとこれが一番売れるかもしれない。
まあ、あくまで調整中の価格であるから、これより高くなる可能性はある。だが、それでも一度はこの価格で公開した意義は大きい。期待に胸が膨らむ。
中華スマホによる本格的な侵略が始まった
私はかねてより中華スマホが本格的に参入すれば、日本のメーカーを駆逐してしまうと述べていたが、それがとうとう始まったと感じる。
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今回はauの発表だったわけだが、SoftBankにおいてもOPPOとZTEのスマホがラインナップされている。ZTEの端末はすでに値段が発表されており、他のメーカーより一回り安い89280円となる。OPPOのReno3 5Gはそれよりさらに安いと予想されている。
やはり中華スマホのコストパフォーマンスは圧倒的だ。性能は日本のスマホよりワンランク高く、それなのに値段は一回り安い。こんなすごい中華スマホにどこが勝てるというのだろう。
唯一勝てる可能性があるとすれば、米国のAppleだろうか。噂通りなら、今年発売されると予想されているiPhone SE2(iPhone 9)は凄まじいコストパフォーマンスになる。その性能は、現状最高のスマホであるiPhone11とほぼ同等でありながら、値段は約4万5千円との噂だ。事実なら最強の高コスパ端末となる。
もちろん、5Gに対応するiPhone 12も要注目だ。なぜなら、スマホの処理性能ではiPhoneが頭一つ抜けて高いからだ。どれだけメモリやバッテリー容量をAndroid端末が上げても、基本的な性能ではiPhoneには敵わない。それがiPhone 11のように安価な約8万円で発売されれば、他社は降参するしかないだろう。
今後の各社の動向に要注目だ。
なお、当ブログでは後日docomo、SoftBank、auの5G対応スマホの比較記事を掲載する予定である。是非今後のスマホ乗り換えの参考にしてほしい。
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