いよいよ日本でも次世代通信規格である5Gの運用が始まる。それに合わせて、各社からは続々と5G対応のフラッグシップスマホが発表されてきている。
そして世界第4位のスマホメーカーであるOPPOから「OPPO Find X2」、「OPPO Find X2 Pro」が発表された。
他社と同等以上の性能を誇っているのは勿論だが、このスマホは前代未聞の特徴を持っている。なんと、外側のボディにレザー(革)を採用しているのだ。
これには私も驚いた。そして同時にめちゃくちゃ欲しくなってしまった。
スペックと評価
項目 | 詳細 | 評価 |
発売日 | 2020年 | - |
値段(コスパ) | 999ユーロ(約118000円) | ★★★☆☆ Xperia 1 IIやAQUOS R5Gより安い |
SoC(処理性能) | Snapdragon 865 | ★★★★★ ハイエンド中のハイエンド。iPhone11より上 |
メモリ | 12GB | ★★★★★ こんなにいるのか!? AQUOS R5Gと同等 |
バッテリー(電池) | 4200mAh 65W超高速充電 ワイヤレス充電なし | ★★★★☆ 大容量! ワイヤレス充電が無いのが残念 |
写真などの保存容量 | 256GB SDカード無し | ★★★★★ 大容量! SDカードスロットが無いが、そもそも必要ないだろう |
画面の綺麗さ | 有機EL 120Hz | ★★★★★ 超美麗かつ滑らか |
解像度 | 3168*1440 | ★★★★☆ 3Kに対応 |
防塵防水 | IP54 | ★★☆☆☆ 無いよりはマシといった程度 |
カメラ(画素数) | 広角:4800万 超広角:1200万 望遠:1300万 内:3200万 | ★★★★☆ スマホの格付けで世界一を獲得とのこと。とりあえず星4つ |
オプション | ・指紋認証 ・顔認証 ・NFC ・ケース ・イヤホン ・充電アダプタ ・5G | ★★★★☆ 付属品も充実 |
★合計 | 50点満点中 | 41点 |
他社と同様に最高のスペックかつ、高いコストパフォーマンス
まず処理性能だが、現状最高のSoCであるSnapdragon 865を採用しており、他社と同様に最高の性能となっている。
メモリはちょっと多すぎなんじゃないかというくらい載せており、AQUOS R5Gと同じ12GBとなる。
バッテリーは4200mAhとXperia 1 II(4000mAh)やGalaxy S20(4000mAh)を上回っており、長時間の使用が期待できる。かつ、65Wの急速充電にも対応しており、おそらく30分以内にフル充電できる。素晴らしい性能だが、ワイヤレス充電に対応していないことだけは残念だ。
写真などの保存容量は256GBとなり、AQUOS R5Gと同等に大容量となる。SDカードスロットが存在しないのは少し残念だが、この容量ならなくても大丈夫だろう。
画面は有機ELとなっており、液晶と比べて非常に美麗かつ省電力となっている(液晶と有機ELの違いについてはこちらの記事で詳しく解説している)。リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)も120Hzと高速になっており、Galaxy S20と同等だ。
このように基本的なスペックに置いてほぼすべてが他社と同等以上となっているが、値段は約118000円と抑えられており、AQUOS R5G(129600円)やXperia 1 II(海外:144000円)よりも安くなっている。まあ、それでも少々高く感じるが……
レザー(革)を使用した前代未聞のボディ
高くても欲しくなった。その一番の理由が、高スペックに加えてボディにレザー(革)を使用している点である。
滅茶苦茶かっこいいと思ってしまった。私はスマホにおいては、外見も非常に重要だと考えている。
それはなぜかというと、スマホは最も人目に触れる機会の多い日用品だからだ。おそらく、腕時計やベルトよりも多く見られると思う。そんなスマホの外観が、プラスチックだとしたらどうだろう?
私は少々人前に出すのに躊躇するだろう。安物を使っていると喧伝しているようなものだからだ。出来ればスマホの見た目はかっこいい方がいい。
これは私だけではなくて、あなたを含めた大半の人が同じはずだ。日本ではiPhoneが最も普及しているスマホだが、それは見た目がかっこいいという理由もあるのではないか?
私は以前、初代iPhoneを外側が傷だらけになるまで使い込んでいる人の写真を見たが、滅茶苦茶かっこいいと思った。あれはiPhoneのデザインが優れているのもあるが、使い古されたからこそ醸し出される雰囲気によるところもあると見ている。
そこへ来て今回のOPPO Find X2はどうだろう。革と言えば、服や靴にも使われるファッションでは定番の素材だ。その特徴は、使い込めば使い込むほど味が出るその風合いにある。
OPPO Find X2も、使い続けているうちにどんどん雰囲気が出て来るのではないだろうか。使い続けた端末がどんどん自分の色に染まっていく楽しみがあるというのは良い。私も使い古した初代iPhoneのようなかっこいい端末を使ってみたい。
なお、私と違って革が嫌な人は、セラミックのボディも選べるようだ。そちらはそちらでかっこいいので安心してほしい。
カメラも勿論高性能
ボディが革の件で語りすぎてしまった。性能に話を戻すが、カメラも勿論高性能だ。ソニー製のセンサーを内蔵したカメラが外側に三つ存在し、望遠、広角、超広角、ポートレート、マクロ、ナイトモードなど、およそカメラに必要な機能が全て備わっている。
画質については使ってみないと分からないことが多いのだが、このスマホについてはカメラの格付けを行っている「DXOMARK」というサイトで世界一を獲得している。まあそれを鵜呑みにするわけではないが、元々OPPOのスマホのカメラには定評がある。一定以上の水準はあるとみていいだろう。
Find X2とFind X2 Proの違いは?
Find X2と同時に、上位機種のFind X2 Proも発表された。違いは下記の通りだ。
- 保存容量が256GBから512GBに増える
- 超広角カメラが1200万画素から4800万画素になる
- カメラのセンサーサイズが大きくなる(画質が良くなる)
- バッテリーが4200mAhから4260mAhに増える
- 防塵防水がIP54からIP68になる
以上がグレードアップした点だ。正直言って、カメラのセンサーサイズが大きくなる以外は、大した違いではないのではないか……と私は思った。
だが、値段は999ユーロ(11800円)から1199ユーロ(142000円)まで上がる。ハッキリ言ってFind X2 Proはコスパが悪いと思う。だが、これでもXperia 1 IIと値段は同じなので、同じお金を出すならOPPO Find X2 Proを私は選ぶと思う。
日本での発売は未定
OPPO Find X2は海外での発表だった。まだ日本で発売されるかは不明だ。
だが、この端末の前身であるOPPO Find Xは日本でも発売されているし、最近はOPPO Reno Aのヒットにより、OPPOという会社の知名度も上がりつつある。私としては、是非日本でも発売してほしいと願う。