あなたはMotorola(モトローラ)という会社をご存知だろうか。日本においてはあまり馴染みのない会社かもしれない。しかし、この会社はかつて1990年代に世界一の携帯電話メーカーだったアメリカの企業である。
それが今はどうなっているか。携帯電話のシェアでは他社に追い抜かれ、会社は中国のレノボに買収され、とうとう格安スマホを細々と販売する会社となってしまった。
そのMotorolaが、ついに最先端の5G対応スマホをリリースするというのである。Motorolaの製品を5年使ってきた、Motorolaが大好きな私はすぐさまそのスペックを確認した。そしてその性能に驚愕した。
コイツはすごい。スペックを見る限り、このスマホは他社のフラッグシップスマホを上回っている。この噂が本当なら、Motorolaはかつての栄光を取り戻せるかもしれない。下記はリーク動画から読み取った性能とその解説だ。
スペックと評価
項目 | 詳細 | 評価 |
発売日 | 2020年? | - |
値段(コスパ) | 不明 | ☆☆☆☆☆ この超ハイスペック端末は、いくらになるのか……? |
SoC(処理性能) | Snapdragon 865 | ★★★★★ ハイエンド中のハイエンド。iPhone11より上 |
メモリ | 12GB | ★★★★★ こんなにいるのか!? AQUOS R5Gと同等 |
バッテリー(電池) | 5000mAh 超高速充電 ワイヤレス充電不明 | ★★★★★ 大容量! ワイヤレス充電の有無は不明 |
写真などの保存容量 | 256GB SDカードスロット有 | ★★★★★ 大容量! SDカードスロットによる増量も可 |
画面の綺麗さ | 有機EL 90Hz | ★★★★★ 超美麗かつ滑らか |
解像度 | 2340*1080 | ★★★★☆ 解像度は他社のフラッグシップと比べて低め。それでも十分高解像 |
防塵防水 | IP68 | ★★★★★ 風呂でも使えそう |
カメラ(画素数) | 広角:10800万 超広角:1600万 深度:500万 マクロ:500万 内:3200万 | ★★★★☆ 機能的にはいいけど、画素数が多すぎ。画質に悪影響がでなければいいが。 |
オプション | ・指紋認証 ・5G | ★★★☆☆ オプションについての詳しい情報は不明 |
★合計 | 50点満点中 | 41点↑ |
あらゆる性能が他社と同等以上
スペックを見る限り、あらゆる性能が他社と同等以上となっている。
まず処理性能は現状最高のSoCであるSnapdragon 865を使っていることで、他社と同様に最高だ。
メモリは12GBも積んでおり、AQUOS R5Gと同様に最高クラスである。Xperia 1 IIやGalaxy S20の8GBを大きく上回っている。
バッテリーは5000mAhとなっており、他社を大きく上回っている。2020年のフラッグシップスマホは各社とも4000mAh程度を基本としているが、それよりもワンランク上となった。
保存容量も256GBと、ほぼ最高クラスとなっている。これと同じ容量のスマホはAQUOS R5Gがあるが、Motorola Edge+はSDカードスロットでさらに増量することが出来る。AQUOS R5GにはSDカードスロットは無い。Xperia 1 IIやGalaxy S20はMotorola Edge+の半分の128GBだ。
いかがだろうか。噂通りなら、Motorola Edge+は本当にすごいスマホとなる。
画面の解像度は他社と比べて低め
性能は素晴らしいが、他社のスマホと比べて劣っている点もある。それは画面の解像度だ。このスマホの解像度は2340*1080となっており、他社と比べてワンランク低い。
例えば、AQUOS R5Gは3168*1440、Xperia 1 II 3840*1640となっている。およそ画面の縦の長さで1000画素近く差があることになる。これはスマホの基本的な性能を良くした分、妥協した点と言えるだろう。
ただし、2340*1080は決して低い数値ではない。2019年のフラッグシップスマホはほぼ同等の数値となっており、その画面が綺麗であることもよくご存じだと思う。Motorola Edge+も、現行の端末と同等以上に綺麗だと言える。
過剰な画素数のカメラ
カメラについては少々不安だ。噂通りなら、このスマホのメインカメラは1億800万画素もある。
それだけあればさぞ綺麗な写真が撮れるだろうと思うだろうか? だが実は、スマホのカメラは基本的に画素数が増えるほど画質が落ちる。詳しくは「カメラの画素が多いほど画質が悪い!?知って得するスマホの豆知識」という記事を参照してほしい。
一概に画素数が多いから画質が悪いとは限らないのだが、それにしても1億画素はやりすぎである。スマホの大きさでは搭載できる撮像素子の大きさに限界がある。1億画素もあるとどうしても1画素当たりのセンサーの大きさが小さくなってしまう。すると光を取り込む量が不十分となり、画質が落ちるのだ。
まだ撮ってみないと本当の画質はわからないが、不安を覚えるスペックではある。
Motorolaの復活に期待したい
とにもかくにも、Motorolaがハイエンドスマホに乗り出すのは大賛成である。
冒頭にも述べたが、私はMotorolaの製品が好きだ。Nexus 7はコスパの高いタブレットだったし、Moto G5 Plusも故障しない良い端末だった。昨今のMotorolaの目立たなさは歯がゆく思っていたところである。
ちょっと前にMotorola RZARという縦折スマホを出して大失敗していたが、あれは画面を曲げるという先進的な技術に入れ込み過ぎて、脇が甘くなった結果だと思いたい。
本当のMotorolaはやれるはずだ。普通のスマホなら他社に負けないスマホが出せるはずなのだ。
だから後は、値段だけは気を付けてほしい。いくら史上最高のスペックになったからといって、値段まで最高になってしまっては元も子もないのである。
スマホを買う決め手となるのは、性能と値段を含めた総合力である。他社のフラッグシップスマホと比べたときに、「Motorola Edge+の方がお得だよね」と思えるような端末にしてほしい。そして日本でも是非発売してほしい。
Motorolaの奮闘に期待している。
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