中国Lenovo傘下のスマホメーカー、motorolaが新たにmoto g8シリーズの新機種、「moto g8」と「moto g8 power」の発表を行った。
本記事はmoto g8 powerの紹介記事だ。
motorolaは最近すっかり地味な企業になってしまい、目だったニュースと言ったら縦折スマホmotorola razrが折り曲げていると壊れるというハチャメチャな話題くらいしかなかった。
折りたためるMotorola razrは、折りたたんでると壊れてしまう!?
moto g8 powerもそれを体現するかのように地味なスペックになっている。そしてほぼ同じコンセプトのスマホがOPPOから発売されており、そちらにコスパで完全に負けてしまっている。
よっぽどmotorolaが好きか、中華スマホが嫌いといった方でない限り、OPPO A5 2020を買った方がいい。
スペックと評価
※2020年度のスマホの評価基準をもとに作成
項目 | 詳細 | 評価 |
発売日 | 2020/5/4 | - |
値段(コスパ) | 32800円 | ★★☆☆☆ コスパはOPPO A5 2020より悪い。 |
SoC(処理性能) | Snapdragon 665 antutu 17万点 | ★☆☆☆☆ 普段使いに問題ない性能。OPPO A5 2020と同じ |
メモリ | 4GB | ★★☆☆☆ 値段なり。OPPO A5 2020と同じ |
バッテリー(電池) | 5000mAh 18W急速充電 | ★★★★★ 名前に「power」を入れるだけあって大容量。OPPO A5 2020と同じ |
写真などの保存容量 | 64GB microSDカードスロット有 | ★★☆☆☆ 普通。OPPO A5 2020と同じ |
画面の綺麗さ | 2300*1080 IPS液晶 | ★★★☆☆ 普通。OPPO A5 2020より解像度が上 |
携帯性 | 6.4インチ 75.9*156*9.6mm 197g | ★★☆☆☆ かなり大きめ。OPPO A5 2020とほぼ同じ |
防塵防水 | なし | ☆☆☆☆☆ ない。OPPO A5 2020と同じ |
カメラ(画素数) | 外:1600万 マクロ:200万 広角:800万 望遠:800万 内:1600万 | ★★★☆☆ 広角が動画専用なのが惜しい。OPPO A5 2020の方が多機能 |
オプション | ・顔認証 ・指紋認証 ・充電アダプタ ・USB-Cケーブル ・ヘッドセット ・カバー ・SIMピン | ★★★☆☆ カバー付きなのは嬉しい。ただし、OPPO A5 2020は更に保護フィルムまでついてくる |
★合計 | 50点満点中 | 23点 |
スペックはOPPO A5 2020とほぼ同じ
上記の表で何度も言及しているが、moto g8 powerはスペックがほとんどOPPO A5 2020と同じである。

ほぼ同じ特徴のOPPO A5 2020
まず処理性能だが、Snapdragon 665というミドルクラスのSoCを搭載しており、普段使いにおいて問題のない能力を持っている。
SoC:スマホの処理性能を決める部品。CPUやGPUを一つのチップに纏めて搭載している。System on a Chipの略。
メモリ、バッテリーの容量、保存容量といった基本的なスペックも全く同じ構成だ。両者は重いゲームなどをしない限り、十分快適に使える性能を持っていると言えるだろう。
わずかに違う点は下記の三つだ。
- moto g8 powerは急速充電に対応している
- moto g8 powerの方が画面の解像度が高い
- moto g8 powerは望遠カメラがついているが、広角カメラは動画のみ
上記の点を考慮すると、若干moto g8 powerの方がスペックが上と言えるだろうか。ただし、上記の点はデメリットとなる面もある。
moto g8 powerはバッテリー容量が最も大きなウリであるが、解像度が高い分OPPO A5 2020より消費電力が多い可能性がある。
また、moto g8 powerは動画でしか広角撮影ができないが、OPPO A5 2020は静止画でも使える。おそらく使用頻度は望遠カメラよりも広角カメラの方が多いため、moto g8 powerの方がスペックが高くとも、便利なのはOPPO A5 2020かもしれない。
AQUOS sense3と比べるとほぼ上位互換
ここまで主にOPPO A5 2020との比較を行ってきたが、実はもう一台特徴が似ているスマホがある。シャープのAQUOS sense3だ。

大容量バッテリーがウリのAQUOS sense3
AQUOS sense3も大容量バッテリーをウリとしているスマホであり、今最も人気のあるスマホの一台のようだ。
だが、AQUOS sense3と比べると、moto g8 powerはほぼ上位互換となる。
まず処理性能だが、AQUOS sense3は普段使いするのにはほぼギリギリの性能しか有していないのに対し、moto g8 powerはそこそこ余裕のある性能となっている。
そしてバッテリー容量はAQUOS sense3が4000mAhに対し、moto g8 powerは5000mAhある。容量に1000mAhも差があれば、稼働時間にもかなり差が出るだろう。
AQUOS sense3が有利な点と言えば、おサイフケータイがある点と、防塵防水に対応していることくらいだろうか。
だが、スマホで一番重要なのは、ストレスなく使える処理性能を有していることである。両者を比べた場合、私なら迷いなくmoto g8 powerを選ぶだろう。
コスパでOPPO A5 2020に負ける
AQUOS sense3と比べた場合ではmoto g8 powerの方がコスパが上だ。
これについては、以前AQUOS sense3とOPPO A5 2020を比べた記事の内容がほぼそのままmoto g8 powerにも当てはまる。
-
AQUOS sense3よりバッテリーが多くて安い端末!【性能も上】
先日、「【実は2倍の性能差】OPPO Reno AとAQUOS sense3どっちがいいのか?」という記事を投稿したときに、下記のような意見があった。 「確かに性能はOPPO Reno Aの方が上だけ ...
続きを見る
だが、OPPO A5 2020とコスパを比べると、moto g8 powerも厳しいと言わざるを得ない。
moto g8 powerは3万円以上するスマホだが、OPPO A5 2020は2万円台で購入できる。
性能はほとんど同じで価格が5000円以上安いなら、moto g8 powerを選ぶ理由がない。
これは下位モデルである「moto g8」にも当てはまり、moto g8はバッテリー容量がOPPO A5 2020より少ないにも関わらず、値段はほぼ同じである。やはりmoto g8を選ぶ理由がない。
デザインが気に入っているとか、motorolaが好きという特別な理由がない限り、OPPO A5 2020を選んだ方がいいだろう。
下記の商品リンクでは、AmazonでOPPO A5 2020が22300円と、かなり安く購入できるようだ。数が少ないので品切れに注意してほしい。
また、moto g8 powerを買う時もAmazonをおすすめする。現在3000円割引されて、約3万円でmoto g8 powerが購入できる。発売日が延期になって2020年5月4日になっているので、すぐに手に張らないことに注意してほしい。